会員探訪記

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訪ねて行って、見て、聞いて、感じたままの訪問記

このコーナーでは、市青連を構成する各単位会の会員企業を訪問し、ホームページ上で探訪記としてメンバー紹介をしながら、多くの市青連メンバー企業の強みや特徴をご紹介するコーナーです。

第2回 有限会社岩田合金所 代表取締役 岩田雅人さん
(大正工業若葉会)

訪問日|
平成16年11月8日(月)
訪問者|
上田市青連会長、仁義市青連相談役(大正工業若葉会会長)、
木幡副会長、土壁会計理事、浅田理事(福島)
岩田社長
岩田社長
こんな会社が本当に必要で貴重と思います。
だから強いのでは!

会員企業訪問第3弾。今回は「有限会社 岩田合金所」(以下、当企業と称す)にお邪魔して岩田社長にお話を伺いました。

会社の概要については同社のホームページや、市青連の「なにわあきんど帳」をご覧いただきたいと思いますが、簡単に説明させていただくと銅合金鋳物でスリーブ、ポンプ部品、歯車、ブッシュ等を取り扱っており、重量的には1kg以下の小物から500kgの大物まで対応可能な企業さんです。

鋳造工場内での砂型製造作業
鋳造工場内での砂型製造作業
合金鋳物に限らず鋳物業界全般的に言える事はその昔3Kと言われ、また、中国はじめ賃金の安い外国との競争にも逢い、ここ10数年で廃業や倒産に追い込まれた企業を私自身も多く見聞きして来ました。

しかしながらその厳しい時期を乗り越え今も大正区と言う町中で事業を営んでおられるにはやはり公害対策はじめやるべき事はやった上での営業ノウハウも有るのではないでしょうか?

例えば、工場建屋全体を集塵する事をずいぶんと早くから行い環境対策をされており、熟練工を大事にされ行き届いた鋳物砂の管理と共に手込めの有利さを生かし1個からのお客様対応をされています。

また、他の色物鋳物屋さんが減る事によって益々貴重な存在になっているように思います。生産品を直接ユーザーに納める取引も有ると聞きましたが、これはまさしく自社ブランド製品を最終ユーザーに納めるメーカーである事だと感じました。

自分のところで出来る事出来ない事、そして出来るけどしない事をあらゆる場面で切り分けて効率良く、品物を生産し、きめ細やかにお客様の注文に対応すると言う、「本来中小企業がその強みとして大手に対抗する手段」を実践されている今の時代に貴重で実は強い企業ではないでしょうか?

以前は大阪中にこんな特色有る中小企業がいっぱい有ってそれが大阪の総合力を創り出していたのでしょうね。

今回で大正区の企業訪問は終え、次は東成区の予定です。
最後になりましたが、大正区の3社訪問には「若葉会」会長の仁義さんにご紹介・ご同行頂きました。 本当に有り難うございました。

上田 博之

 

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